福西広和「凝集する瞬間」

Hirokazu Fukunishi "Cohered Moment"

2017年10月7日(土) - 10月29日(日)

土日: 12:00 - 18:00 

*その他の日時は事前にご連絡下さい。

7 sat. - 29 sun. October, 2017

Saturdays and Sundays: 12:00 - 18:00

weekdays: by appointment only

admission: free

 

- 同時展開催会場: もずみみはらのアトリエ

画家、彫刻家の保田龍門(1891-1965)氏が建て使用していたアトリエ

〒590-0811 堺市堺区南陵町3-4-8

JR阪和線上野芝駅より徒歩約10分(約800m) 

*ページ下の地図をご参照ください。

info@pomo.cc

https://www.facebook.com/mozumimihara

 

 

GALLERY IND.では福西広和(1971年大阪生まれ)の個展「凝集する瞬間」を開催いたします。

写真家、写真哲学者としての福西の考察は、ものを見るということの本質とは何か、それを考える上での写真の可能性とは、また美が現前する瞬間とはいかなる瞬間かといったことへの絶えざる興味と探究心から発しています。

見るという行為は、眼に映るものや現象の全体を均等に捉えているのではなく、ある部分を見ないことにしながら成り立っている行為ですが、福西の作品は見慣れたもの、習慣化しているために意識的には捉えていないものの総体から、個別のものや現象固有の特性に光をあて、その抽象的性質を写真という具体物へと首尾よく鮮やかに転化させているように見えます。

様々なものや現象を二次元の画面へと翻訳し、定着させる福西の視点とスタイル、またその基底にある独自の視線と思考の断片をお楽しみいただければと存じます。

尚、今回の展覧会は大阪府堺市にあります「もずみみはらのアトリエ」との共催となっておりますので、合わせてご高覧いただけましたら幸いです。

 

GALLERY IND. is pleased to announce the solo exhibition by a fine art photographer, Hirokazu Fukunishi(b.1971). Fukunishi has given careful consideration to a problem of what seeing something is. By means of photography, he brings his ideas into focus on the moment we come at beauty, the way we find it, and by extension what the act of seeing is.

He captures the objects, lightening them against the dim backgrounds, as if he was scooping them out of everyday things with his hands. We can find in each of his photographs the essence of individual things extracted from what we have already got used to.  

This exhibition is simultaneously hold at GALLERY IND.(Ikoma, Nara) and also at Mozumimihara-no-Atelier(Sakai, Osaka). We will show different types of works at either venue, and we hope you come to enjoy both.   

 

ARTIST STATEMENT

- 個展コンセプト

脳裏に過ぎる既視感は何を示しているのか?

見たことの見えていたはずの見えないことは見ることを触発し続けている。

What is the real nature of "déjà-vu", something "already seen", which sometimes comes across my mind?

Something I seem to have already seen or I must have, but I still cannot see always inspires me to keep watching. 

 

- 個展コンセプトの拡張による虚構

《ある写真哲学者の思考断片》

「光」

秩序のある関係性から秩序のような何かを感じられることを選ぶのではなく、目撃した生成に存在の性質を刻印するということ。シャッターを切るとき、見ることがその刻印となるのであり、同時に自らの内面に刻印することになる。

精神は、光によって、記憶への意志を抱くことができるだろう。

 

「露出時間」

生成は瞬時に過ぎ去ってゆく

それは、いつも単純に眺められ、とても明快であり、曖昧さとは無縁で無矛盾な 見ることに伏在し、その都度、様々に現れる何かである。そして、それらが有るという確信を仄めかすだけでも消滅してしまうような幽かに感じられることだという前触れだけを残しつつそれらがあるのを感じている。

 

「持続/残響」

何かに出合ったとき、突如として脳裏に浮かぶ戦慄にも似た予感の徴が響いている。それが、効果を発揮するのは、その感覚が残っている間だけなのかもしれない、、、

 

「2つの混同」

1,ヒュームによれば、習慣とは観念の連合であり、長い時間をかけ積層的に繰り返されてきた古くなった印象の結合である。そして、それらは形成された習慣に適合しなければ、意味のない空虚な組み合わせでしかない。写真において、その結合が、ある恣意的な事物の関係を結びつけるのに必須である場合、偶然は必然と混同されたままである。

2,もし、自己自身が自己によって見いだせるならば、自己以外を認識する必然性は皆無だ。というのも習慣から習慣を批判的に扱えるのは、そこから逸脱(出来事が生起)したことを消滅させるときだからである。それは、論理的な置換に似ている。ここに認識と再認の混同がある。

 

「調和」

近年これほど、忌み嫌われた概念はないかもしれない。なぜなら、それを「喪失」したことを喪失していないことから表さなければならないからだ、、、、

 

《ある写真家の述懐memo》

習慣の埒外にある出来事は、誰にも見向きされない。というか、もし、感じていたとしても、それらを表すことは難しい。

見て感じた何かを、「言葉」にしないということは、言葉で現すと変質してしまう何かがあるのを察知している状態になっているのではないだろうか?

それとも、写真家としての『仮面』が、それを許さないだけなのだろうか?

何れにせよ、『自意識』を超えたところからの「声」が「言葉」にするのを抑制しているのだろう。(恐らく「写真」にすることも、、、)

そのとき既に(言いそびれた)言葉であるというのに、、、まるで「言葉」にしないのが言葉かのように、、、

それは、ソクラテスのダイモーン?

もしかすると、写真は、その(失われた)『時』を見出していることに賭しているのかもしれない。

そんな、終わりのない自問自答を果てしなく続けているような気がしてならない。

 

 

 

福西広和へのインタビュー記事  

インタビュアー&ライター:髙田和哉氏(京都写真美術館)

https://www.facebook.com/kyotofotomuse/

京都写真美術館ウェブサイト

https://kyoto-muse.jp/

 

PROFILE

1971年 大阪府生まれ

1991年 京都造形芸術大学洋画科中退

以後、独学にて写真撮影を習得

1971 Born in Osaka, Japan

Lives and works in Osaka, Japan

 

- Exhibitions

- 個展

2017年「凝集する瞬間」 (GALLERY IND./奈良、もずみみはらのアトリエ/大阪)

2015年「予兆」(もずみみはらのアトリエ/大阪)

- グループ展

2017年 「ながくてアートフェスティバル 2017」(愛知)

2016年 「ときのかけら と かけらのとき」(もずみみみはらのアトリエ/大阪)

             「ながくてアートフェスティバル 2016」(愛知)

2015年 「ながくてアートフェスティバル 2015」(愛知) 

 - Solo Exhibitions

2017 - Cohered Moment (GALLERY IND./Nara + Mozumimihara-no Atelier/Osaka)

2016 - Premonition (Mozumimihana-no Atelier/Osaka)

- Group Exhibitions

2017 - NAGAKUTE Art Festival 2017 (Aichi)

2016 - Tokinokakerato Kakeranotoki (Mozumimihara-no Atelier/Osaka)

         - NAGAKUTE Art Festival 2016 (Aichi)

2015 - NAGAKUTE Art Festival 2015 (Aichi)

 

 

もずみみはらのアトリエ地図